ニュース 商業・サービス 作成日:2019年9月3日_記事番号:T00085564
高雄市のショッピングモール「MLD台鋁」などを経営するデベロッパー、都会生活開発(MLD)が財務危機に直面していることが明るみに出た。
3日付工商時報によると、MLDは先月、2回の不渡りを出した。第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)を筆頭とする銀行団や地元の高雄商業銀行への債務11億2,800万台湾元(約38億円)の返済は8月からストップし、MLDの資産と預金口座は差し押さえを受けている状況だ。
MLDは2013年にMLD台鋁をROT(改修・運営・譲渡)方式で開発する権利を取得し、第一銀など6行から成る銀行団から14億元の融資を受けたが、10億9,600万元が未返済となっている。また、高雄銀から運転資金として借り入れた3,200万元の融資も焦げ付いている。
うち高雄銀は既に債権を保全するために、裁判所に申請した仮差し押さえが認められた。同行はさらに、財政部に対し、MLDとその連帯保証人である宋宸鏞・元董事長の資産と預金口座の調査を申し立てる一方、裁判所に強制執行を求めている。
MLDの宋元董事長は、合弁相手でMLDに55%を出資する聯上実業、聯上開発の蘇永義董事長を背任などの疑いで告発している状態だ。宋元董事長は7月の臨時株主総会で解任され、蘇董事長との対立が決定的になっていた。
蘇董事長はMLDの財務危機が自身の経営権掌握後に起きたものではなく、債務は全て宋元董事長が残したものと主張している。
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