自動車大手の裕隆集団傘下で、自社ブランド、納智捷汽車（ラクスジェン・モーター）向けにエンジンやシャシー、カーエレクトロニクスなどの開発を手掛けている華創車電技術中心（HAITEC）は、新北市新店区と桃園市大園区の事業所を、裕隆汽車製造（ユーロン・モーター）の苗栗県三義郷の工場エリア内に統合することを決定した。ラクスジェン車の販売が伸び悩む中、厳陳莉蓮執行長が同事業の整理に着手したものとの観測が出ている。８日付蘋果日報が報じた。
事業所移転に伴い、華創車電は従業員に対し、今月20日までに三義工場への転勤を受け入れるか、または同社の優遇制度を利用して離職するかを決めるよう求めている。また、管理職者に対し、職責に応じて減給を実施する方針とされる。
なお、華創車電の陳国栄董事長は８月、従業員に宛てたメッセージの中で、自動車産業が世界的に厳しい状況に直面していると指摘した上で、同社は従来のラクスジェン関連業務のみを担当する経営方針を転換し、顧客の多様化を進める考えを示した。
