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台化の寧波プラント、ABS・フェノール増産へ


ニュース 石油・化学 作成日:2019年9月10日_記事番号:T00085694

台化の寧波プラント、ABS・フェノール増産へ

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)は9日、傘下の台化興業(寧波)がABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂)とフェノールの生産能力拡充に計17億8,900万台湾元(約61億6,000万円)を投資すると発表した。10日付工商時報が報じた。

 台化の洪福源副董事長は、台化・寧波プラントのABS樹脂年産能力は50万トンから75万トンに、フェノールは30万トンから40万トンに拡大すると説明。フェノールの増産は2020年、ABS樹脂は21年に完了する予定だ。ABS樹脂の増産は、中国の「一帯一路」計画推進で需要増が期待できるからだ。

 台化・寧波プラントでは▽高純度テレフタル酸(PTA)▽アセトン▽ポリスチレン(PS)──も生産している。PTAの年産能力を120万トンから270万トンに、アセトンの年産能力を18万5,000トンから24万6,000トンに拡大し、年産能力20万トンの高純度イソフタル酸(PIA)工場を新設する計画も進めており、投資額は計16億米ドルに達する。