鴻海精密工業がインドでスマートフォン生産の垂直統合を強化している。11日付経済日報が報じた。
鴻海傘下の富智康集団（ＦＩＨモバイル）は2015年よりインドでの生産を強化し、インド国内と輸出向けの需要に対応してきた。
ＦＩＨモバイルは、インドでのスマホ生産の強みはプリント基板（ＰＣＢ）組み立ての垂直統合によるもので、台湾、中国、米国の同業に対抗できると説明した。
インド税関は７月、ＰＣＢ組み立てに使用される資本財の関税を免除すると発表した。これにより、ＦＩＨモバイルは生産コストを削減できる。
一方、緯創資通（ウィストロン）はインドで▽医療機器▽モノのインターネット（ＩｏＴ）製品▽通信キャリア向けゲートウェイ──などさまざまな製品を生産している。林憲銘董事長は、インドは10年以内に中国と並ぶ巨大な内需を持つ市場とみて、今後もインド市場を開拓すると表明していた。
