鴻海精密工業の郭台銘（テリー・ゴウ）前董事長が来年１月の総統選挙への不出馬を発表したことを受けて17日、同グループで両岸三地（中国、台湾、香港）の株式市場に上場する19銘柄が軒並み下落し、１日で時価総額が合計900億台湾元（約3,200億円）近く減少した。18日付経済日報などが報じた。
このうち、上海Ａ株上場の富士康工業互聯網（フォックスコン・インダストリアル・インターネット、ＦＩＩ）株は前日比4.7％安で、時価総額の減少幅がグループ最大の134億人民元（約2,050億円）となった。香港上場の富智康集団（ＦＩＨモバイル）株は、下落幅がグループ最大の20％に達した。時価総額は約16億香港ドル（約220億円）減少した。
台湾上場の鴻海精密工業株の17日終値は74.6元と、前日比1.4元（1.84％）安で、時価総額は約190億元減少した。18日終値は74.4元で、前日比0.2元（0.27％）続落した。
