生命保険大手、南山人寿保険のシステムトラブルに関連し、金融監督管理委員会（金管会）が杜英宗董事長の職務を２年間停止したことを受け、南山人寿は19日、尹崇尭氏が董事長代理を２年にわたり務めると発表した。20日付経済日報が報じた。
尹崇尭氏は、潤泰集団（ルンテックスグループ）の尹衍樑総裁の息子。金管会保険局は、尹崇尭氏が董事長資格を満たすかどうか事後審査を行うが、同氏の専門資格や南山人寿で３年間董事を務めた経歴などを考慮し、審査を進める方針だ。尹崇尭氏の董事長代理としての職務は直ちに有効となるが、仮に事後審査で不合格となれば、交代が必要になる。
尹崇尭氏はオックスフォード大学の博士号を持ち、現在は▽南山人寿▽潤泰全球（ルンテックス・インダストリーズ）▽潤泰創新国際（ルンテックス・デベロップメント）▽潤泰精密材料（ルンテックス・マテリアルズ）▽潤弘精密工程事業（ＲＥＣ）──などで董事を務めている。
