経済部が20日発表した８月の輸出受注総額は400億5,000万米ドルで前年同月比8.3％減と、10カ月連続の前年割れだった。米中貿易戦争で見通しが不透明な中、通年でも前年割れに陥る恐れがある。21日付経済日報が報じた。
主要７製品は軒並み前年割れだった。情報通信技術（ＩＣＴ）製品は104億7,000万米ドルで前年同月比9.7％減だった。ノートパソコンの顧客が第２四半期に調達を前倒ししたこと、スマートフォンの顧客が発注に慎重だったことで、受託メーカーの受注が減少した。半導体など電子製品は109億3,000万米ドルで5.4％減だった。メモリーや受動部品の価格が前年同期より低かったためだ。液晶パネルなど光学器材は21億3,000万米ドルで0.1％減だった。スマホの光学レンズやバックライトモジュールの受注が増えたが、パネルは供給過剰で価格下落が続いた。
機械は16億3,000万米ドルで前年同月比26.2％減と、過去10年で最大の減少幅だった。その他の従来型製品は、▽ベースメタル、21億2,000万米ドル（15.2％減）▽プラスチック・ゴム製品、18億4,000万米ドル（10.1％減）▽化学品、16億2,000万米ドル（19.2％減）──だった。
主要国・地域別では、▽米国、114億7,000万米ドル（7.8％減）▽中国・香港、106億5,000万米ドル（8.9％減）▽欧州、67億米ドル（７％減）▽東南アジア諸国連合（ASEAN）、39億2,000万米ドル（7.1％減）▽日本、26億3,000万米ドル（7.7％減）──と軒並み前年割れだった。
