建材メーカーのアイカ工業（本社・名古屋市中村区、小野勇治社長）の連結子会社でウレタン樹脂など製造販売の日勝化工（エバーモア・ケミカル・インダストリー）は３日、永捷創新科技（ユーベスト・イノベーティブ・テクノロジー）のベトナム完全子会社「ユーベスト・ベトナム・ポリマー・インダストリー」と、上曜建設開発傘下のベトナム・サン・ヤッド・テクノロジーの全株式を計940万米ドルで取得することを董事会で決定したと発表した。４日付経済日報が報じた。
アイカ工業によると、エバーモアは主要顧客の一部が生産拠点を中国からベトナムへ移転したことを受け、ベトナム向けの輸出が増加し、ベトナムの運動靴底用のポリウレタンシステム（ＰＵＳ）市場でシェア首位を獲得している。
アイカ工業は、エバーモアはユーベスト・ベトナムとベトナム・サン・ヤッドを買収することで、両社が所有する土地とウレタン樹脂製造設備を入手でき、ベトナムのウレタン樹脂市場でさらなるシェア拡大が可能になると説明した。
