25日付電子時報によると、ゲーム用（ゲーミング）パソコン市場は、競合増加に加え、ハードウエアの性能向上が頭打ちとなり、昨年下半期から成長が鈍化しており、今後衰退期に入る可能性もある。大手の華碩電脳（ＡＳＵＳ）と微星科技（マイクロスター・インターナショナル、ＭＳＩ）は、クリエーターＰＣの他、人工知能（ＡＩ）とモノのインターネット（ＩｏＴ）を組み合わせた「ＡＩｏＴ」を次の成長分野と位置付け、強化している。
ＡＳＵＳは、ＡＩｏＴ運用プラットフォームを設け、他企業と共同で新形態製品の開発に注力。３年以内に同分野での主導企業となることを目指している。100億台湾元（約360億円）を限度に投資・合併を進めるとも表明した。この他、シンガポールの警備サービス大手、サーティス・グループとは、ＡＩクラウドシステム構築協力の提携覚書（ＭＯＵ）を結んだ。
ＭＳＩは、既存の▽産業用コンピューター（ＩＰＣ）▽サーバー▽カーエレクトロニクス▽クラウド一体管理システム──に加え、ロボット用コントローラーや、サービスロボット分野に進出しており、ゲーミング分野の利益に過度に依存する体制からの脱却を図っている。
