受動部品最大手、国巨（ヤゲオ）が７日発表した第３四半期純利益は20億4,400万台湾元（約73億5,000万円）で、前期比44％増、前年同期比85％減だった。増益は、大中華圏とその他のアジア・太平洋地域の需要回復、積層セラミックコンデンサー（ＭＬＣＣ）の価格下落幅の縮小などが要因だ。８日付工商時報などが報じた。
第３四半期の連結売上高は103億1,700万元で前期比7.7％増、前年同期比66.4％減だった。粗利益率は31％で前期比1.6ポイント下落、前年同期比38.3ポイント下落した。
ヤゲオは同日、新たに営運長の役職設置を発表し、王淡如氏が就任した。王氏は蘭フィリップスの最高経営責任者（ＣＥＯ）、ヤゲオ欧州財務長、佳世達科技（Qisda）のシニア副総経理などを務めていた。
禾伸堂企業（ホーリーストーン・エンタープライズ）の第３四半期連結売上高は40億5,300万元で、前期比８％増加した。純利益は３億4,300万元と30％増加し、四半期ベースで過去１年の最高となった。
