銀行での振り込みの際には現在、長い口座番号を入力する必要があるが、早ければ来年にも振り込み相手の携帯電話番号を入力するだけで振り込みが可能になる見通しだ。８日付経済日報が報じた。
中央銀行（中銀）の楊金龍総裁は７日、銀行間ネットワークの運営会社、財金資訊（ＦＩＳＣ）に対し、銀行と共同で携帯電話番号に基づく振り込みサービスを検討するよう求めた。
ＦＩＳＣも現在検討作業を進めており、携帯電話番号による他行への振り込みを来年６月にも開始する方針を明らかにした。ただ、個人が複数の銀行に複数の口座を保有しているケースが多く、携帯電話番号をどの口座とひも付けるかなど解決すべき問題も残されている。このため、銀行共通のプラットフォームを設け、ユーザーに設定してもらう仕組みが必要となる。
楊総裁はまた、モバイルペイメントを引き続き推進するが、現金の重要性が徐々に低下するわけではないとし、「ひたすらキャッシュレス社会に進む場合は、社会に大きなリスクを生む」と慎重な立場も示した。
