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10月輸出総額1.5%減、2カ月連続前年割れ【図】【表】


ニュース その他分野 作成日:2019年11月11日_記事番号:T00086803

10月輸出総額1.5%減、2カ月連続前年割れ【図】【表】

 財政部が8日発表した10月の輸出総額は289億9,000万米ドルで、前月比3.2%増、前年同月比1.5%減と、2カ月連続の前年割れだった。財政部統計処の蔡美娜処長は、機械設備の購買意欲減退、国際原材料価格の低迷、比較対象の前年同月が高水準だったことを前年割れの理由に挙げた。ただ、減少幅は当初予測より小幅で、輸出総額は過去5番目の高水準だった。9日付中国時報などが報じた。

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 主要製品別では、半導体を含む電子部品が前年同月比5.3%増の106億5,000万米ドル、情報通信・オーディオ製品が20.8%増の38億3,800万米ドルで、それぞれ過去最高だった。台商(海外で事業展開する台湾系企業)の台湾生産回帰、スマートフォンの販売好調、第5世代移動通信(5G)関連の受注などが貢献した。

 一方、液晶パネルなど光学器材は9億9,300万米ドルで前年同月比5.3%減少した。

 従来型産業では、化学品が14億9,500万米ドルで前年同月比26.7%減、プラスチック・ゴム製品が18億7,100万米ドルで14.3%減と、国際原油価格低迷の影響で減少幅が大きかった。この他、▽ベースメタル、23億2,200万米ドル(13.4%減)▽機械、19億100万米ドル(11.9%減)▽鉱産物、11億6,100万米ドル(11.5%減)──が2桁のマイナス成長だった。

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米国向け好調

 主要輸出先別では、米国が39億6,600万米ドルと前年同月比17.9%増加し、3年1カ月連続でのプラス成長となった。蔡処長は、通年の米国向け輸出は過去最高を記録するとの見通しを示した。

 日本は、20億6,100万米ドルで前年同月比1.5%増だった。▽中国(香港含む)、121億5,000万米ドル(3.1%減)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、47億2,000万米ドル(8.3%減)▽欧州、24億5,000万米ドル(6.5%減)──は減少した。

 蔡処長は、第4四半期通期の輸出総額は横ばいか小幅増加となる見通しだが、通年ではマイナス成長が避けられないと語った。

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