国民党の総統候補、韓国瑜高雄市長は11日、総統選でペアを組む副総統候補に張善政元行政院長（65）が決まったと発表した。張氏は現在、韓国瑜陣営の国政顧問団総召集人を務めている。中央社電が伝えた。
張氏（右）を副総統候補に据えることを発表した韓氏（左）。韓氏の支持層とは異なるインテリ層の取り込みを狙う（11日＝中央社）
韓氏は張氏を副総統候補に選んだ理由について、「庶民や末端層に寄り添う行政院長時代の仕事ぶりを尊敬していた。一貫して副総統の第一候補だった」と説明した。
張氏は馬英九政権末期に行政院長を務めたのに先立ち、行政院政務委員、科技部長、行政院副院長などの要職を歴任。宏碁（エイサー）やグーグルなど企業での勤務経験もある。米コーネル大学で博士号取得。台北市出身。
韓氏の副総統候補を巡っては、朱立倫前新北市長、江啓臣立法委員などの名前も取り沙汰されたが、なかなか人選が決まらず、正式な立候補手続きを目前に控えたタイミングで「予備候補」的な位置付けだった張氏が急浮上した。学識者からは「想定の範囲内で、韓氏には加点効果も減点効果もないのではないか」との声が聞かれた。
