循環型経済の実現や省エネ、温室効果ガスの排出削減に積極的に取り組む半導体パッケージング・テスティング（封止・検査）最大手、日月光投資控股（ＡＳＥテクノロジー・ホールディング、ＡＳＥＨ）では今年、環境保護関連の投資が前年比25％増の11億台湾元（約39億円）に達する見通しだ。15日付自由時報が報じた。
ＡＳＥＨは現在、世界約25カ所に工場エリアを設置しており、昨年は使用電力量の12.7％（一昨年は8.5％）を再生可能エネルギーを含むグリーンエネルギーで賄った。特に日月光半導体製造（ＡＳＥ）の工場２カ所、環旭電子（ユニバーサル・サイエンティフィック・インダストリアル上海、ＵＳＩ）の工場４カ所では「再生エネ100％」を実現している。
同グループでは昨年、274件の省エネ・二酸化炭素（ＣＯ２）排出削減プロジェクトを推進し、同年の電力需要全体の13％に当たる約48万メガワット時（MWh）の節電に成功。さらに年間2,293万トンの水の回収を行い、事業系一般廃棄物の回収率は90％に達している。
