人造皮革大手の富林塑膠工業は、早ければ来年７月にもナイキのスニーカー向け製品の出荷を開始する予定で、ナイキのサプライチェーン入りを果たす。30日付経済日報が報じた。
黄政烘総経理によると、富林は帝人と提携し、ベトナム工場で、熱圧着させることにより縫い目を削減するノーソー技術用の熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）製人造皮革の後段工程の加工を担う。加工後は、靴の受託生産大手の宝成工業（ＰＣＣ）や豊泰企業のベトナム工場に供給する。富林は帝人からの認証を既に取得しており、来年３月のナイキからの認証取得を目指している。
富林はこれまで、家具やかばん、自動車の内装向けの供給が主だった。靴向けの売上高構成比は現在1.2％と低い。
