ニュース 電子 作成日:2019年12月9日_記事番号:T00087303
半導体メモリー大手、華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)は、南部科学工業園区(南科)高雄園区(高雄市路竹区)に建設中の12インチウエハー工場の操業開始時期を、当初予定の2021年末から22年第1四半期に先送りする。同工場では、初期は25ナノメートル製造プロセスによるDRAMの生産を予定している。7日付工商時報が伝えた。
焦董事長は、パナソニックの半導体事業とは相互補完性があると指摘。▽モノのインターネット(IoT)▽スマートホーム▽産業▽カーエレクトロニクス──市場獲得を目指すと述べた(6日=中央社)
焦佑鈞董事長は6日、来年はメモリー市場が安定に向かうとみられるが、メモリー価格は依然として思わしくないと指摘。生産効率が向上した中部科学工業園区(中科)12インチ工場の空き空間に、高雄新工場で設置予定の新設備をまず導入して歩留まり率向上を図る計画に変更したため、高雄新工場の操業開始先送りを決めたと説明した。
メモリー市場価格は第3四半期に下落幅が縮小しており、同社の同期連結売上高は134億2,000万台湾元(約478億円)、純利益は5億9,100万元と市場予測並みだった。11月連結売上高は40億5,700万元で、前月比6.1%減少、前年同月比0.9%増加した。1~11月は446億9,700万元で、前年同期比5.9%減少した。
一方、同社子会社で来年6月にパナソニックの半導体事業会社を買収予定の新唐科技(ヌヴォトン・テクノロジー)は、第3四半期連結売上高が過去最高の29億4,400万元を記録した。焦董事長はパナソニックの事業について、現在は赤字だが、変革を急げばヌヴォトンへの衝撃は小さく、見直しが遅れた場合は2年ほどの影響が見込まれると指摘。現在の財務諸表では判断できないと述べた。
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