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古雷石化プラント、20年下半期量産へ


ニュース 石油・化学 作成日:2019年12月10日_記事番号:T00087326

古雷石化プラント、20年下半期量産へ

 石油化学大手、台湾聚合化学品(USI)の王克舜総経理は、初の中台共同石化プロジェクトである中国・福建省古雷半島の石化プラントが、2020年下半期に量産を開始する予定だと明らかにした。10日付工商時報などが報じた。

 USIが出資する同プロジェクトは2011年の始動で、17年12月に着工した。第1期の投資額は303億9,000万人民元(約4,690億円)。▽エチレン▽プロピレン▽ブタジエン▽エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)▽酸化エチレン(EO)▽エチレングリコール(EG)──などを生産する予定だ。

 一方、USIが注力する環状ブロック共重合体(CBC)事業では、バイオ検査関連と眼鏡フレーム向けで少量出荷を開始した。来年には米国、欧州、中国、日本向けで本格採用が進む見通しだ。

 USIの第1~3四半期純利益は9億9,700万台湾元(約35億5,000万円)と、前年同期比55.5%増加した。米中貿易戦争で原料のエチレン価格が大幅に下落した一方、USIの主力製品であるEVAの価格は堅調で、利幅が拡大した。今年通年は過去7年の最高益となる見通しだ。