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PCホームを皮肉った広告、検察がショッピー起訴


ニュース 商業・サービス 作成日:2019年12月10日_記事番号:T00087337

PCホームを皮肉った広告、検察がショッピー起訴

 シンガポール系の電子商取引(EC)業者、ショッピー(蝦皮)のオークションサイト「蝦皮拍売」が昨年5月、競合のPCホームを皮肉る広告を出したことを巡り、PCホーム側が名誉を傷付けられたとして提訴していた問題で、台北地方検察署(地検)は9日、公平交易法(独占禁止法に相当)違反の罪でショッピーと当時の責任者を起訴した。10日付聯合報が伝えた。

 広告は男性がPCホームの紙箱を持って交際相手の女性宅を訪れるが、女性は約束時間にいつも遅れることに不満を持ち、男性を追い返すところから始まる。続いて「別れに理由はいらない。間違った物に別れを告げてこそ、正しい物に出会える」というナレーションと共に、女性がショッピーの紙箱を持った男性にほほ笑むところで終わる。内容は「PCホームは配達時間を守らない」という印象を与える構成となっている。

 台北地検は当初、広告に粗野な言葉は含まれず、判断は消費者に委ねられるとして、広告内容自体は犯罪には当たらないと判断。いったんはショッピーを不起訴とした。しかし、PCホーム側は異議を申し立て、台湾高等検察署は捜査が不十分だとして、捜査の継続を指示。台北地検は最終的に広告内容が名誉毀損(きそん)に当たると判断し、ショッピーを起訴した。今後は裁判の場で争うことになる。