蘋果日報が毎週行っている総統選挙の支持率調査によると、民進党候補の蔡英文総統の支持率は前週比0.2ポイント下落の50.8％、国民党の韓国瑜高雄市長は3.8ポイント下落の15.2％で、二大政党候補の差は調査開始以来で最大の35.6ポイントに拡大した。10日付同紙が報じた。
韓氏が、こうした支持率調査にはうそが多いとして、支持者に「蔡氏のみを支持する」と回答するか、回答を拒否するよう呼び掛けたことについて、同紙は追加の調査を実施した。同紙は、▽蔡氏を支持すると回答しながら、「支持率調査のかく乱は有効な選挙対策だ」かつ「調査結果と実際の選挙結果には大きな差が生じる」と回答した有権者の推定値（３％）▽回答しなかった有権者の比率の先週比での伸び幅（4.1ポイント）──を隠れた韓氏支持者と仮定し、実際の支持率はこれらを加算した22.3％が最大となると分析した。一方、蔡氏の実際の支持率は韓氏支持者と推定された３％を減じた47.8％で、両者の差は25.5％に縮小すると計算した。
識者は、支持率差は依然大きく、韓氏が情勢を逆転するのは困難と強調した。
