ニュース 政治 作成日:2019年12月12日_記事番号:T00087395
旅行会社と共謀し、交流や視察の名目で中国の公務員5,000人以上を不正に台湾に入境させていたシンジケートが摘発された。12日付自由時報などが伝えた。
台北地方検察署(地検)は11日、元ジャーナリストで旧台北県議会の国民党議員団弁公室主任などを務めた洪慶淋氏が複数の旅行会社と共謀し、交流や視察などの目的で中国の公務員を台湾に招いていたとして、洪氏と旅行会社経営者に出頭を求めて事情聴取を行う一方、関係先を一斉に捜索した。
洪氏は中国の公務員を招く隠れみのとして、運営実態のない「新北市水資源経済発展協会」など12の団体を設立。専門家による短期の交流訪問を装う文書を旅行会社に売り、中国の公務員を台湾に入境させていた。
洪氏は2017年1月から今年6月にかけ、20社以上の旅行会社と共謀。その間に台湾に不正に入境した中国の公務員は少なくとも5,000人以上に達するもようだ。中には地方政府の統一戦線部幹部も含まれていた。
一方、洪氏と共謀した旅行社には、急進的な中台統一を主張するミニ政党、中華統一促進党の張安楽主席(通称・白狼)の息子、張瑋担氏が経営する「華夏大地旅行社」も関与していた。華夏大地が手配した訪問日程は、マフィアの竹聯幇や中華統一促進党と関与するものが含まれており、捜査当局は中国人の入境目的が単なる観光ではなかったとみて調べている。
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