日月光投資控股（ＡＳＥテクノロジー・ホールディング、ＡＳＥＨ）傘下のＥＭＳ（電子機器受託生産サービス）、環旭電子（ユニバーサル・サイエンティフィック・インダストリアル、ＵＳＩ）は12日、欧州のＥＭＳ２位、Asteelflashの持ち株会社、Financière AFG（ＦＡＦＧ）の全株式を４億5,000万米ドルで取得すると発表した。2020年第３四半期に完了予定だ。13日付経済日報などが報じた。
陳董事長（右）は、ＵＳＩはコンピューターや消費者向け電子製品などが専門だったが、車載用、産業用、医療用、モノのインターネット（ＩｏＴ）にも拡大できると語った（ＵＳＩリリースより）
ＵＳＩの陳昌益董事長は、世界８位のＥＭＳである同社による世界20位のAsteelflash買収によって、生産拠点は４カ国・地域の工場10基から10カ国・地域の工場27基に、年間売上高は50億米ドル余りから60億米ドル余りに増えると説明した。また、ＵＳＩは少品種多量生産で顧客140社、Asteelflashは多品種少量生産で顧客200社以上を抱えるが、顧客の重複はわずか５社で、相互補完性があると指摘した。ＵＳＩはＡＳＥＨが77.69％出資しており、上海Ａ株上場。
この他、ＵＳＩは12日、ベトナム子会社設立に4,200万米ドルを投じることを董事会で承認した。ハイフォン市ハイアン区のディープＣ工業団地で約６万5,000平方メートルの土地の使用権を取得し、第１期、第２期工場を建設する計画だ。
