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日本で「台湾症候群」流行?観光局のPR動画が話題


ニュース 社会 作成日:2019年12月20日_記事番号:T00087539

日本で「台湾症候群」流行?観光局のPR動画が話題

 動画投稿サイトのユーチューブに最近、日本全国で異常行動を伴う「台湾シンドローム」なる病が流行しており、患者数は200万人に上っていると報じる日本語のニュース番組風の映像がアップロードされ、話題を呼んでいる。

/date/2019/12/20/18kakomi_2.jpg手の込んだ作りが秀逸な動画は、20日午後3時現在で再生回数が既に15万回を超えている(ユーチューブより)

 この動画は今月17日に投稿された。動画の中ではまず、画面中央に座った男性キャスターが「全国各地でさまざまな異常行動が見られる人が増えているとのことです」と語った後、日本の街角で行ったとみられるインタビュー映像が流れる。

 そして症状1として「タピオカが手放せなくなる」という例を取り上げ、「ちょっと恥ずかしいですよね」「ビールにタピオカはまだ分かるけど、ラーメンにはないでしょ」といった市民の反応を伝えている。

 症状2では「書店で座り込んで本を読む」例が取り上げられ、これに対しては「具合が悪いのかと思ったら本を読んでいた」「うっかりかわいい子の手を踏んじゃって」などの声が聞かれた。

 症状3は「通じないボディーランゲージを使う」例を取り上げ、親指と小指だけを立てて「6?アロハでしょ!」と憤る男性や、「電話かと思いました」と困惑した逸話を語るコンビニ店員の映像が流れる。

 そして「12月に延べ200万人超に」と大きく表示されたモニターをバックにキャスターが「専門家によると、この現象の原因は台湾現地の方との交流を通じて発症する『台湾シンドローム』の可能性があり、訪台の際には十分な注意が必要とのことです」と伝えた後、「続いてはプロ野球です」との言葉を最後に動画は終了する。

 実はこれ、台湾の交通部観光局が制作したPR動画で、細部まで日本のニュース番組を忠実に再現した仕上がりに、台湾のインターネットユーザーの間で「本当に日本のニュースかと思った」「とてもユーモアがある、拍手」などと称賛を集め、20日午後3時現在の再生回数は既に15万回を超えている。

 ちなみに「患者数」200万人というのは、今年の訪台日本人旅行者数のことで、今月9日に初めて年間で同人数を突破し、台湾のメディアでも大きく報じられた。

 観光局国際組の鄭智鴻副組長は、日本の年間海外旅行者数に大きな変化がない中、台湾を訪れる日本人の数は毎年増え続けていると指摘。今回制作した動画を通じ、今後も日本人の興味を引き、台湾旅行への関心の高さを維持したいと語った。