間もなく迎える大みそかには、台湾全土で多くの大型カウントダウンイベントが予定されているが、今年は出演アーティストが例年になく豪華な顔ぶれとなっており、主要６会場の来場者数は数百万人に上る見通しだ。

　台北市政府前の台北市民広場（信義区）で開催されるイベントには毎年、150万人以上が参加している。今年はステージが拡大され、開演は午後６時半と例年より30分早くなる。

　さらに出演陣は６年ぶりの登場となる歌手・女優の楊丞琳（レイニー・ヤン）や、蘇打緑（ソーダグリーン）ボーカルの呉青峰、五月天（メイデイ）や蕭敬騰（ジャム・シャオ）率いる獅子ＬＩＯＮといったロックバンドなど、人気アーティストがめじろ押しだ。

　このため31日は大勢の観客が押し寄せる見通しで、台北都市交通システム（ＭＲＴ）を運営する台北大衆捷運（ＴＲＴＣ）は、天気が良ければ、当日の利用者数は延べ300万人と前年に比べ50万人増加すると予測。当日は観客輸送の強化のため、42時間の連続運行を実施する。

　一方、桃園市でも台湾高速鉄路（高鉄）桃園駅前広場（中壢区）で31日午後７時から開催されるイベントに、郭書瑶、謝金燕、周湯豪（ニック・チョウ）ら有名歌手が出演する他、桃園国際野球場（同区）では五月天が午後９時からカウントダウンコンサートを開催する。このため、桃園機場捷運（桃園空港ＭＲＴ）は41時間連続運行を行う。

　また、台中市ではテーマパークの麗宝楽園・第２駐車場（后里区）と太平運動センター（太平区）でイベントが行われ、▽楊丞琳▽徐佳瑩（ララ・スー）▽畢書尽（ビー）▽安心亜（アンバー・アン）▽王心凌（シンディー・ワン）▽周興哲（エリック・チョウ）──ら人気アーティストが相次いで出演する。高雄市・統一夢時代購物中心（ドリームモール）前の時代大道（前鎮区）で開かれるイベントにも、▽畢書尽▽陳彦允（イアン・チェン）▽李玉璽（ディノ・リー）▽蕭敬騰▽丁噹（デラ）▽安心亜──ら大物が顔を並べる。複数の会場を掛け持ちするアーティストも多く、人気者は大みそか、台湾を北へ南へと忙しく駆け回ることになりそうだ。