半導体用シリコンウエハー大手、環球晶円（グローバルウェーハズ、ＧＷＣ）の徐秀蘭董事長はこのほど、半導体市場の景気は予想を上回る回復を見せており、ロジックＩＣ向け12インチシリコンウエハー市場の景気は第４四半期に既に底を打ち、来年は年末にかけて徐々に上向くとの見通しを示した。24日付工商時報が報じた。
同紙によると、ファウンドリー業界では今年下半期、７ナノメートル、16ナノの先進製造プロセスの生産ラインが満杯状態となり、ロジックＩＣ向け12インチウエハーの在庫が減少しており、最近はシリコンウエハーメーカーからの調達が再開されている。
徐董事長は、ロジックＩＣ向け12インチウエハー市場の景気回復について、第５世代移動通信（５Ｇ）関連需要の高まりが主因と分析。メモリー向け12インチウエハーの需要も、来年には好転すると予測した。
一方、８インチウエハーは在庫消化に依然時間を要し、需要回復は遅れるとの見方を示した。
