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米国産豚肉調達37%増、貿易黒字の削減対策か


ニュース 農林水産 作成日:2019年12月25日_記事番号:T00087608

米国産豚肉調達37%増、貿易黒字の削減対策か

 財政部関務署によると、1~11月の米国産豚肉の輸入量は1万1,090トンと前年同期比37.8%増加、米国産牛肉は5万9,422トンと12.3%増加した。今年の対米貿易黒字が200億米ドルを超えた場合、米国により為替操作国・地域への指定に向けた「監視リスト」に再掲載される可能性があり、これを避けるための調達増との指摘も出ている。沈栄津経済部長は24日、来年は公営事業による米国製品調達を増やすと表明した。25日付中国時報が報じた。

/date/2019/12/25/14pork_2.jpg沈経済部長は、米中貿易戦争の転注効果による貿易黒字拡大について「対処する必要がある」と述べた(24日=中央社)

 台湾の1~10月の対米貿易黒字は192億米ドルに達している。経済部関係者は、台湾は既に▽豚肉▽牛肉▽小麦▽大豆──など米国産農産品の調達を増やしていると指摘した。

 一方、行政院農業委員会(農委会)は、米国産豚肉の輸入増加は、中国が米国からの調達を減らしたことで、米国・カナダの豚肉市場で価格が下落し、台湾メーカーが安値を狙い調達を増やしたためと指摘した。