ニュース 政治 作成日:2020年1月6日_記事番号:T00087704
総統・立法委員選挙前の最後の日曜日「スーパーサンデー」となった5日、総統選を戦う与野二大政党の蔡英文(民進党)、韓国瑜(国民党)の両候補が台湾全土を巡って支持者に投票を訴えた。総統選の大勢は既に蔡候補勝利で動かず、焦点は立法委員選挙で民進党が過半数を維持できるか否かに絞られている。聯合報などが6日伝えた。
桃園市の選挙集会で蔡候補(前)は、立法委員の6選挙区全てで当選を目指すと力を込めた(5日=中央社)
民進党は、沈一鳴参謀総長ら8人が死亡した空軍ヘリコプターの墜落事故を受けて3日間自粛していた選挙活動を再開。蔡候補は台南市や桃園市など10カ所の選挙集会を回り、「高得票で当選してこそ、自分の国と主権を守る台湾人の意志を全世界に示すことができる」と支持者に訴えた。
同党幹部によると、総統選は蔡候補勝利が有望な一方、投票率が最大の懸念材料であるため、週末にかけて支持者に必ず投票に行くよう呼び掛ける構えだ。立法委員選挙の情勢は、南部は安定しているものの、北部・中部の一部選挙区は拮抗(きっこう)しており、これらの結果が立法院の過半数を確保できるか否かの鍵になるとみている。
韓候補、北部で基盤固め
韓候補は国民党が伝統的に強い北部の台北市、新北市、桃園市で、支持基盤固めに奔走した。蔡政権を腐敗していると批判し、当選した場合、特別偵査組織を設置して汚職官僚を捜査することや、国民党を徹底的に改革することなどを訴えた。挑戦者として総統選に挑んできた韓候補だが、最終盤まで有力な争点を作り出せずにいる。
郭氏「親民党は良い選択」
5度目の総統選出馬となる第2野党、親民党の宋楚瑜候補は、蔡政権の4年と馬英九前政権の8年で、▽電力▽土地▽人材▽労働者▽水──不足の「五欠」問題は一つとして解決していないと、民進党と国民党を共に批判した。同党には、国民党予備選で敗れた郭台銘(テリー・ゴウ)鴻海精密工業前董事長が協力姿勢を明確にしており、得票にどの程度貢献するかが注目されている。郭氏は同日、新北市の親民党の立法委員候補者の応援に立ち、「私のファンの4~5割は国民党には投票しないだろう。親民党はとても良い選択だ」と強調した。
柯市長「台北の経験を実現」
この他、台湾民衆党を率いて立法院での議席獲得を目指す柯文哲台北市長は新竹市での選挙イベントに出席し、「台北市の経験を立法院で実現させよう」と訴えた。郭氏が親民党への肩入れを強めたことで、当初の民衆党との協力関係が希薄となり、柯氏に焦点が当たる機会も減少傾向にある。
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