金仁宝集団のプリンター製造最大手、新金宝集団（ニューキンポグループ、ＮＫＧ）は３日、中国湖南省の岳陽工場を正式に稼働した。顧客のＨＰ向けに昨年11月から出荷しており、今年末に月産能力100万台以上、年産能力1,300万台と、世界最大のプリンター工場となる見通しだ。４日付経済日報が報じた。
許勝雄董事長は、岳陽工場は金仁宝集団の世界55カ所目の工場エリアで、ヒトとロボットを組み合わせた自動化工場を目指すと表明した。中国本部も広東省東莞市から移転する。
岳陽工場は投資額100億人民元（約1,550億円）、敷地面積43万平方メートル。将来は、傘下の三緯国際立体列印科技（ＸＹＺプリンティング）の３次元（３Ｄ）プリンター自社ブランド製品や、人工知能（ＡＩ）スマート医療や美容ビッグデータなどの新拠点とする。従業員は１万5,000人まで増やす。
新金宝集団は、中国やタイで主にインクジェットプリンターを生産し、ＨＰ製品のうち95％を供給している。
