ニュース 社会 作成日:2020年1月7日_記事番号:T00087745
今月2日、空軍の軍用ヘリコプターが新北市と宜蘭県の境界付近の山間部に墜落し、沈一鳴参謀総長(63)ら8人が死亡した事故で、墜落現場の状況から、死亡した1人が自分の体を盾に最後まで沈参謀総長を守ろうとしていたことが明らかとなり、感動を呼んでいる。
厳徳発国防部長(右)は7日、黄侍従官の実家を慰問に訪れ、「黄侍従官の精神は全国民の尊敬を集めた」と母親(左)に語り掛けた(7日=中央社)
事故機には沈参謀総長の他、彼を補佐する黄聖航総長室少校侍従官(33歳、殉職後、中校に昇格)も同乗していた。苗栗県出身の黄侍従官は国防管理学院で会計学を学んだ後、空軍司令部で事務官として勤務していたが、勤務成績が優秀だったこと、さらに人に接する態度が高く評価され、昨年7月に沈氏が参謀総長に就任すると同時に総長室に異動した。
黄侍従官と親しかった苗栗県の徐功凡県議によると、黄侍従官は沈参謀総長から将来を嘱望され、勉学を続けるよう勧められたため、国防管理学院の修士課程で学ぶことになったという。また、黄侍従官も沈参謀総長を模範と考え、そのそばで勤務できることを誇りに思っていたようだ。
黄侍従官の遺体が事故現場で発見された際、両手が沈参謀総長の体にまるで「U字ロック」のように固く巻き付けられており、彼が自分の安全を顧みずに死の間際まで上官の命を守ろうとしたことがうかがえた。
黄侍従官には交際中の恋人がおり、春節(旧正月、2020年は1月25日)連休を利用して相手方の両親と対面し、年内には結婚する予定だったという。そんな幸せな前途が突然閉ざされたことで遺族は深い悲しみに包まれている。
黄侍従官の遺体は既に苗栗県頭份市の実家に戻ったが、遺族は黄侍従官の遺骨が沈参謀総長の遺骨のそばに収められることを希望。沈参謀総長の夫人が同意したため、2人の遺骨は共に軍最高の公墓である五指山(新北市汐止区)の忠霊殿に収められることが決まった。
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