ニュース 社会 作成日:2020年1月8日_記事番号:T00087771
災害の被災者や貧困家庭を支援するキリスト教系の福祉団体、中華基督教救助協会が実施している、自費で参加する有志が自転車で台湾全土を一周しながら行う募金を募る活動が15年目を迎えた。
台湾を一周し台北に帰還した参加者。貧富の差が広がる中、一般市民と必要とする人々の間を募金という愛のバトンでつないだ(同協会リリースより)
同協会が創設されたのは1998年。その翌年に2,400人以上の死者が出た921大地震(中部大地震)が発生、全土16カ所に支援拠点を開設した。その過程で、遠隔地には介護、障害者、低収入に関する政府の補助を受ける対象から漏れ、生活に困っている家庭が数多く存在することを認識し、2002年の年末に募金活動を開始。05年から続く台湾一周募金活動は、今では年末年始の重要イベントとなっている。
今回は、団体の趣旨に賛同する38人の有志が参加した。メンバーは▽中学生▽企業の最高経営責任者(CEO)▽牧師▽教師──などさまざま。昨年12月21日に台北市中正区の総統府前にある凱達格蘭(ケタガラン)大道を出発し、15日間をかけて138の郷鎮(日本の町村に当たる行政単位)を巡った。同協会のサービスセンター33カ所で募金、交流イベントなどを実施し、今月4日に台北へ帰還。走行距離は約1,300キロメートルに及んだ。
雲林県台西郷では、カンボジアから台湾へ嫁いだ後に夫を亡くした上、仕事で手を負傷して働けなくなった女性が、同協会から支給される月2万2,000台湾元(約7万9,000円)の義援金を頼りに2人の子供を育てているエピソードが披露された。
その際、台湾一周募金活動に参加したホテル経営の洪茂松さんが「次回、子供と一緒にカンボジアへ帰省する際の旅費を支援する」と声を上げた。この活動に6年連続で参加する洪さんは、自身も両親が不在の貧困家庭に育った他、現在はカンボジア投資を手掛けており、黙っていられなかったと語った。
今回の募金活動では計2,453万元の募金が集まった。助けを必要とする多くの家庭が支援を受けられそうだ。
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