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「中国は台湾の民意直視を」、蔡総統BBCインタビュー


ニュース 政治 作成日:2020年1月16日_記事番号:T00087927

「中国は台湾の民意直視を」、蔡総統BBCインタビュー

 蔡英文総統は総統選挙での再選後、英BBCの単独インタビューに応じ、両岸(中台)関係について、「北京は選挙結果が示した民意を真剣に考えるべきだ。われわれには成功した民主主義と着実な経済があり、中国から尊重される資格がある」と指摘した。両岸対話の回復については「中国が現実を直視する必要があり、それが鍵だ」と述べ、「一国二制度」一辺倒の中国に台湾への対応を見直すよう求めた。16日付自由時報が報じた。

/date/2020/01/16/17tsai_2.jpg蔡総統(右)は、中国による台湾への圧力強化が、有権者の投票において重要な判断要素になったと述べた(総統府リリースより)

 馬英九前総統時代、台湾の地位を曖昧にする小さな代償によって、民主主義を維持する一方、経済、文化面で中国とやや密接な関係を築けたとのBBC記者の指摘に対しては、「局面が変化した。曖昧さはもはや効果を発揮しなくなった」と回答した。

 中国との戦争リスクに対する質問には、「いかなるときも戦争の可能性を排除できず、防衛力の強化に努めなければならない。しかし、より重要なのは国際社会の支持を得ることで、われわれは中国に口実を与えないよう挑発は行わない」と語った。中国軍の侵略に耐え得るかとの問いには「台湾はかなりの能力を持つ。台湾を侵略したり、台湾侵略を企図する場合、中国は大きな代償を支払う」と警告した。

 蔡総統はこの他、「台湾が正式に独立することに賛成するか」との質問には、「われわれは中華民国台湾と称する既に独立した国家であるためその必要はない」と指摘した。