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春節の廟・寺院、イベント盛りだくさん


ニュース 社会 作成日:2020年1月16日_記事番号:T00087932

春節の廟・寺院、イベント盛りだくさん

 間もなく迎える春節(旧正月、2020年は1月25日)が明けると、多くの市民が各地の廟(びょう)や寺院を参拝し、1年の無病息災や商売繁盛を祈願する。台北市の著名な廟・寺院ではこの期間、さまざまな儀式やイベントが実施され、新年の雰囲気を盛り上げる。

 医学の神「保生大帝」を主神とする国家2級古跡「大龍峒保安宮」(大同区)では例年、春節の大みそか(20年は1月24日)午後11時に鐘を鳴らして幸福を祈願する儀式が行われた後、春節当日の朝に国家の運勢を占う「国運籤」の儀式が実施され、その結果に台湾中の注目が集まる。

 一方、商売の神様「関羽」などを祭る廟として人気の高い「行天宮」(中山区)は、春節大みそかは一晩中、参拝客を受け入れ、午前0時を過ぎ、年が明けると荘厳な鐘や太鼓の音とともに「三献礼」と呼ばれる伝統的な儀式が行われる。このため「年夜飯」(春節大みそかに家族そろってご飯を食べる習慣)を食べた後、行天宮に初詣に出掛ける市民も多い。

 日本人にも人気の観光名所となっている「艋舺龍山寺」(万華区)では、春節大みそかから観音菩薩の誕生日とされる旧暦2月19日(20年は3月13日)まで廟の前に大きなランタンが掲げられる。そして参拝客がその下をくぐる「鑽灯脚」を行えばご利益があると言い伝えられている。

 縁結びの神様「月下老人」が祭られていることで有名な「霞海城隍廟」(大同区)では春節大みそかの午後11時15分より、500人分の「発財金」(神様から借りる縁起の良いお金で、投資や事業がうまく行けば後に上乗せしてお返しする)を配る。また元宵節(旧暦1月15日、20年は2月8日)には午後6時から干支(えと)のネズミをかたどったミニランタンが配布される(限定1,500個)。

 この他、「台湾省城隍廟」(大同区)や「関渡宮」(北投区)でも、春節期間中に色とりどりのランタンを展示するイベントが実施される。

 長い春節連休中、日本へ帰省せず台湾に残っているなら、廟を訪れて台湾の伝統文化を味わってみてはいかがだろう。