半導体検査設備の販売代理、蔚華科技（Spirox）は４日、日本の半導体装置メーカー、ウインテスト（本社・横浜市、姜輝社長）と株式の持ち合いにより資本提携すると発表した。共同で大中華市場を開拓し、中国での半導体国産化需要を取り込む。５日付工商時報などが報じた。
蔚華科技は、ウインテストが第三者割り当てにより発行する新株330万4,100株を引き受ける。ウインテストの発行済み株式の9.1％に当たり、投資額は約７億2,700万円。ウインテストは同資金で、蔚華科技が第三者割り当てにより発行する新株を引き受ける。発行済み株式の５～６％相当となる見通しだ。７月までに、株式の持ち合いを実現させる計画だ。
蔚華科技は昨年３月、米エクセラとの提携解消後、ウインテストと米ナショナルインスツルメンツ（ＮＩ）の代理権を取得していた。陳有諒董事長は、ウインテストとその親会社、中国・武漢精測電子集団との戦略提携は大中華市場への重要な投資だと説明した。
ウインテストは提携により、大中華市場での▽サポート体制の充実▽納期短縮▽マーケティング・研究開発（Ｒ＆Ｄ）環境の整備──などを実現する。
