ニュース 政治 作成日:2020年2月11日_記事番号:T00088218
中国人民解放軍の大型爆撃機「轟6(H6)」などが9、10の両日、「長距離訓練飛行」の名目でバシー海峡を通過し、太平洋上まで到達した。中国軍が太平洋上まで到達する飛行訓練を連日実施するのは異例で、中国メディアは台湾の頼清徳次期副総統の訪米に反発した動きだと報じている。11日付自由時報が伝えた。
蔡英文総統は、中国軍機の動きは全て監視していると述べた(10日=中央社)
まず、轟6、早期警戒管制機「空警500(KJ500)」、戦闘機「殲11(J11)」(全体機数は未公表)で構成される編隊は9日午前11時ごろ、バシー海峡経由で太平洋上に達し、一部はそのまま同じ飛行ルートを引き返したが、轟6のうち4機が台湾の東側を北上し、沖縄の宮古海峡を経て帰還した。
また、10日午前10時ごろにも轟6などがバシー海峡経由で太平洋上に入り、同じ飛行ルートを引き返した。この過程で轟6を護衛する一部軍用機が台湾海峡の中間線を短時間越えた。このため、台湾軍もF16戦闘機などを緊急発進させ、無線で警告を受けた中国軍機は海峡中間線の西側に退去した。
中国軍による台湾周辺への連日の訓練飛行は挑発行為に当たるとして、大陸委員会(陸委会)は10日、「中共(中国)は情勢を読み誤るべきではなく、直ちに武力による挑発を中止すべきだ」と厳重に抗議した。
中国の新華社電は今回の訓練飛行の目的を「頼清徳(次期副総統)が訪米し、コネをつくろうとした活動への警告」と露骨に指摘。中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は「台米癒着を目指す新たな動きを急ぎ、機に乗じて独立を図ろうとしており、公然と危険な挑発を行っている」と台湾を批判した上で、訓練飛行については、「国家主権と領土の完全性、両岸(中台)同胞共通の利益を守ることが目的だ」と強調した。
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