ニュース 政治 作成日:2020年2月13日_記事番号:T00088265
国民党は12日、総統選・立法委員選惨敗で呉敦義前主席が辞任したことに伴う主席補欠選挙の政見発表会を行い、若手立法委員の江啓臣立法委員(47)と郝龍斌前副主席(67)が舌戦を展開した。両氏とも対中関係で「1992年の共通認識(92共識)」の見直しは避けられないとの認識を示し、国民党の「脱92共識」は決定的となった。13日付蘋果日報などが報じた。
郝氏(左)と江氏(右)と代理主席の林栄徳氏(中)(12日=中央社)
江氏は党の政策決定に集団指導方式を採用するとした他、対中関係については、「92共識は古くなった」と断じ、作業グループやディベート、党是会議などを通じ、新時代に対応した見解の集約を図るべきだと指摘した。
江氏はまた、「KMTリデザイン(国民党再設計)」を掲げ、▽組織の平面化▽意思疎通のネットワーク化▽サービスのデジタル化▽運営の地元化▽視野の国際化──という5項目の「現代化要求」で党の立て直しを訴えた。
新たな共通認識を=郝氏
一方、郝氏は「国民党は親中イメージを徹底的に変えなければならない」とし、党幹部が中国で私的な経済活動を行うことを禁止すべきだと表明。92共識については、「共通認識は双方が同意しなければならないが、共産党は中華民国が存在している事実を受け入れず、既に共通認識の基礎はなくなった」とし、党内で新たな共通認識について、議論を進めるべきだと訴えた。
郝氏はまた、▽中華民国の擁護と台湾独立反対▽党の改革・改造の推進▽立法院と地方議会の議員団の全体的戦力強化▽中央政府と地方首長の意思疎通体制確立▽青年党員を訓練し、党務や選挙に参画させる▽後継人材を養成し、「中興の祖」を補佐する人材を探し、選挙で勝利する──の6項目の政見を掲げた。
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