鴻海精密工業は、年内に米ウィスコンシン州での従業員を1,500～2,000人へと前年比約520人増やして研究開発（Ｒ＆Ｄ）、生産体制の強化を加速する。中国での生産比率を70％以下に引き下げ、新型コロナウイルス感染拡大や米中貿易戦争の影響を抑える。17日付経済日報が報じた。
鴻海は▽中国▽米国▽台湾▽ベトナム▽インド──など世界16カ所に生産拠点を持つ。うち中国の生産比率は75％以下で、その約３分の１は鄭州工場（河南省）でのスマートフォン生産だ。
鴻海は先週、ウィスコンシン州に相次いで台湾人幹部を派遣したとみられる。同州では▽第６世代パネル工場▽データセンター▽スマート製造（スマートマニュファクチャリング）センター──などを計画しており、うちパネル工場は第４四半期に稼働予定だ。
