業界筋によると、受動部品最大手、国巨（ヤゲオ）は３月よりチップ抵抗器の価格を７～８割引き上げる。従来は５割値上げと予告していた。ヤゲオは24日、価格は市場の需給によって決まり、顧客からの急な受注に全力で応えているとのみコメントした。25日付経済日報が報じた。
チップ抵抗器の値上げは、供給不足が深刻で、在庫水準が30日以下と、通常の半分に下がったことが理由のようだ。
ヤゲオは抵抗器の月産能力が1,200億個で、中国江蘇省の蘇州工場が生産能力の７割を占める。工場を再稼働したものの、新型コロナウイルス感染拡大で従業員の職場復帰が進まず、コストが増加していることも値上げの要因とみられる。
