経済部が主導する投資台湾事務所（インベスト台湾）は26日、台商（海外で事業展開する台湾系企業）のＵターン投資を促進する「歓迎台商回台投資行動方案」で、自転車用チェーン世界最大手の桂盟企業（ＫＭＣチェーン・インダストリアル）など２社の投資申請、計13億台湾元（約47億円）を承認した。27日付工商時報が報じた。
ＫＭＣは、自転車サプライチェーンが中国から台湾へ相次いで生産移管していることを受け、台南市の新化工場にスマート生産ラインを増設する他、精密モジュールや特殊表面処理コア技術の研究開発（Ｒ＆Ｄ）などを行う。投資額は８億元。
もう１社は大衆集団（ＦＩＣ）傘下で産業用コンピューター（ＩＰＣ）のＯＤＭ（相手先ブランドによる設計・生産）サービスを提供する攸泰科技（Ubiqconnテクノロジー）。５億元を投じ、新北市の中和工場を拡張する。
経済部が推進する▽歓迎台商回台投資行動方案▽台湾残留投資支援プラン「根留台湾企業加速投資行動方案」▽中小企業に対する投資支援プラン「中小企業加速投資行動方案」──の適用認可は365社、累計認可額は8,794億元に上り、雇用機会７万2,800件の創出が見込まれる。現在94社が審査待ちをしている。
