中華経済研究院（中経院、ＣＩＥＲ）が２日発表した２月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は、前月比1.4ポイント上昇の52.7で、50を上回る「景気拡大局面」は５カ月連続となった。ＰＭＩを構成する主要５項目のうち、サプライヤー納期は前月比６ポイント上昇の63.1と、過去最高だった。中経院は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるサプライチェーン断絶を恐れたメーカーからの緊急受注が主因と分析した。３日付工商時報などが報じた。
この他の主要項目では、▽新規受注、56.9（前月比1.9ポイント上昇）▽生産高、48.6（6.9ポイント上昇）──が上昇した一方、▽雇用、50.9ポイント（1.9ポイント下落）▽在庫、44.1ポイント（5.9ポイント下落）──は下落した。
六大産業のＰＭＩは、▽化学・バイオ医療、50.7（前月比2.9ポイント下落）▽食品・紡織、49.4（10.6ポイント下落）▽電子・光学、46.3（5.9ポイント下落）▽電力・機械設備、45.8（0.2ポイント下落）▽交通設備、39（13.1ポイント下落）──で下落した。一方、基礎原材料は47.1ポイントで、2.2ポイント上昇した。
ＮＭＩ、過去最低
２月の非製造業総合指数（ＮＭＩ）は40.4と過去最低を記録した。前月比14.6ポイント下落しており、下げ幅は過去最大だった。新型コロナウイルス感染拡大を受け八大産業で軒並み下落しており、宿泊・飲食のＮＭＩは16.1と、前月比58.9ポイントの大幅下落となった。
