鴻海精密工業の劉揚偉董事長は３日、中国工場の従業員復帰率は50％を上回っており、３月末までに正常稼働を再開できるとの見通しを明らかにした。４日付工商時報が報じた。
劉董事長は、例年は「５窮６絶」（５月に商売に窮し、６月に商売が絶える）だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で「２絶３窮」になる見通しと説明。ただ、先送りされた需要が第２四半期に出てくる可能性があるため、上半期全体の業績は前年同期と同じ水準になる見込みはあると述べた。
この他、劉董事長は自動車事業に関連して、来年ハイブリッド車（ＨＶ）を、２年後に電気自動車（ＥＶ）を発売すると明らかにした。鴻海は先月、自動車大手、裕隆集団と完成車の設計・研究開発（Ｒ＆Ｄ）を手掛ける合弁会社を設立すると発表していた。
