プリント基板（ＰＣＢ）世界最大手の臻鼎科技控股（ＺＤＴ）は10日、多層ＰＣＢメーカーの先豊通訊（ボードテック・エレクトロニクス）を株式交換で買収し、完全子会社とすると発表した。買収によりＺＤＴはボードテックの台湾工場の生産能力と車載用ＰＣＢの顧客を取得できる。11日付工商時報が報じた。
沈董事長は、ＺＤＴはＰＣＢ業界の台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）を目指すと語った（11日＝中央社）
株式交換はボードテックの株式１株に対し、ＺＤＴが発行する新株0.2株を割り当てる。基準日は11月11日の予定。
ＺＤＴの沈慶芳董事長は、ボードテックは車載用ＰＣＢを自動車の世界大手に供給していると説明。ボードテックとは顧客が一部重複するが、製品は全く重複していないため、相互補完性が高いと強調した。
