ニュース 電子 作成日:2020年3月16日_記事番号:T00088840
ハイテク産業の集積地、新竹科学園区(竹科)がある新竹県で初の新型コロナウイルス感染例が確認された。中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中衛生福利部(衛福部)長が15日、輸入症例が増えており、不要不急の海外渡航を中止・延期するよう呼び掛ける中、ハイテク大手メーカーは、出張禁止をはじめ、感染予防対策を強化している。16日付経済日報が報じた。
指揮官の陳部長(前)は、感染リスクが非常に高まっており、海外旅行で失うものは大きいと、渡航見合わせを呼び掛けた(15日=中央社)
中央流行疫情指揮センターは15日、新型コロナウイルスの海外旅行感染症情報レベル3(警告、不要不急の渡航は中止)、レベル2(警戒、現地での防護措置を強化)以外の全ての国・地域をレベル1(注意、現地での一般的な予防措置)にすると発表した。
同センターは14~15日、北部の男女8人を含む9人の新型コロナウイルス感染確認を発表しており、その中には欧州出張者が含まれている。
TSMC、テレビ会議で代替
新竹県初の感染者確認について新竹県政府は15日、海外からの輸入症例で、新竹県民ではないと説明した。ある竹科の設備メーカーは、感染確認は新竹県竹北のため、竹科とは距離があるが、各社が感染予防対策を強化していると語った。
竹科に工場があるファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は同日、現時点で生産ラインに影響は出ておらず、通常通り稼働していると説明した。これまでに感染対策チームを立ち上げ、全従業員の出張を禁止し、対面での接触を避けるため、テレビ会議で代替している。従業員はビルや工場に入る際の体温測定で37.5度以上の場合、立ち入りが禁止されており、工場の入り口に手洗い場も設置している。訪問者に対しては、新型コロナウイルス流行地域への渡航歴や感染者との接触歴を確認する健康声明書の記入を求めている。
電子機器受託生産サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業は、不要不急の出張を取りやめ、中央流行疫情指揮センターが発表している新型コロナウイルスの海外旅行感染症情報に従うよう従業員に求めていると説明した。台湾主導で米国、欧州、アジア太平洋、中国と毎朝テレビ会議を開催している他、台湾では組長が所属員の体温をアプリで管理している。
液晶パネル大手の群創光電(イノラックス)は対策本部を設置し、従業員のチーム分け、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)の実施計画策定と試験導入を行っている。
友達光電(AUO)も対策本部を設置し、対策ガイドラインをまとめ、サプライチェーンに共有している。
《新型肺炎》企業向け厳重特殊伝染性肺炎(COVID-19)における持続的な運営ガイドライン ※2020年3月5日公布
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