ニュース 自動車・二輪車 作成日:2020年3月31日_記事番号:T00089149
自動車大手の裕隆汽車製造(ユーロン・モーター)は30日、赤字補塡(ほてん)のため、処分済み利益剰余金を151億4,500万台湾元(約540億円)取り崩す一方、57億2,900万元の減資を実施すると発表した。減資後の資本金は100億元となる。今回の措置は同日発表した2019年純損益が市場予測を上回る244億6,500万元の赤字となったことを受けたものだ。31日付経済日報が伝えた。
大幅な赤字はグループの自社ブランドを展開する全額出資子会社、納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)やラクスジェン向けの開発を手掛ける華創車電技術中心(HAITEC)などが減損処理を行ったことが主因だ。裕隆汽車はこれまで自主ブランド開発に取り組んできたが、中台関係の悪化などさまざまな要素で収益につながっていなかった。裕隆は今回、自主ブランド開発を巡る累積損失を減損処理で一掃した格好だ。
ラクスジェン継続
ラクスジェンは資産のスリム化を進めた上で生産を継続。裕隆本体は海外ブランドの受託生産で活路を見いだす方針だ。
裕隆集団は鴻海精密工業と電気自動車(EV)の設計・研究開発(R&D)を手掛ける合弁会社の設立で合意しているが、49%の出資分は華創車電が現物出資を行う方向だ。
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