鴻海精密工業は、インドのタミル・ナードゥ州チェンナイ工場でアップルの最新スマートフォン、iPhone11シリーズの量産を第２四半期中に開始するもようだ。14日付自由時報が報じた。
アップルは鴻海に対し、中国以外の拠点としてインドで重点的に生産能力を増強するよう要請しているとされる。中国市場は米中貿易戦争による不確実性が高く、新型コロナウイルス感染拡大の影響で労働力や材料・部品の不足が生じていることに加え、インドでは年間3,000万台を超える携帯電話販売台数が見込めるためだ。
こうした中、アップルは今回のiPhone11の量産を機にインドにおける十全な部品のサプライチェーンを構築したい考えとみられる。
鴻海のチェンナイ工場はかつての大口顧客、ノキアから引き継いだもの。２年ほど前にiPhoneの生産ラインを設置した。
