博報堂は27日、台湾の大手広告エージェンシーグループ、格威伝媒（Growww Media）の株式の過半数を公開買い付け（ＴＯＢ）により取得し、連結子会社化したと発表した。
博報堂は、日本企業が多く進出する台湾で、広告領域に加え、大規模イベントや展覧会の企画・運営、従来型メディアとデジタルメディアの横断的ソリューション、デジタルキャンペーン構築など広範囲にわたるサービス品質を向上できると説明した。台湾から海外への進出を目指す顧客のサポートも視野に入れる。
28日付工商時報によると、格威伝媒の資本金は３億6,500万台湾元（約13億円）。傘下に５事業ブランド▽聯広伝播集団（ユナイテッド・コミュニケーション・グループ）、総合広告事業▽光洋波斯特国際展覧（ＫＹポスト・デザイン・インターナショナル）、アクティベーション・展示会▽先勢行銷伝播集団（パイロット・グループ）、ＰＲ▽安益国際集団（インタープラン・グループ）、大型イベント・展示会▽米蘭営銷策画（メディアランド・デジタル・ストラテジー）、デジタルマーケティング──があり、顧客は1,000社以上とされる。2019年の連結売上高は40億5,300万元、20年第１四半期は前年同期比11.49％減の６億8,400万元だった。
