ネットワーク機器大手、友訊科技（Ｄ－リンク）の経営権争いで、胡雪董事長率いる現経営陣は５日、対立関係にある李中旺副董事長と独立董事（社外取締役）２人を解任し、反対勢力を董事会から追放した。６日付経済日報が伝えた。
同社はまた、大株主が派遣する董事の交代を発表。胡董事長はこれまでの「高聚投資」ではなく、「前勁投資」を代表する董事となり、改めて董事長に選任された。
独立董事２人は６月１日に臨時株主総会を開き、高聚投資を代表していた胡董事長の解任議案を審議する予定だった。胡董事長は独立董事の動きを封じるために先手を打った格好だ。
しかし、同日の董事会には董事ら８人のうち５人しか出席しておらず、定足数の６人に満たないほか、李副董事長らの解任動議などは当初の議案に含まれていなかったことから、決議には法的問題があるとの指摘も出ている。
