市場調査会社によると、パソコン大手、宏碁（エイサー）のカナダＰＣ市場でのシェアは26％と首位だった。同市場で前年の2.11倍と、業界平均を大幅に上回る成長をみせた。新型コロナウイルス感染症流行によるテレワーク（リモートワーク、在宅勤務）やオンライン授業向けの需要拡大を受け、年初来の北米市場での業績好調が続いている。21日付工商時報などが報じた。
市場調査会社のＮＰＤによると、エイサーの４月カナダ市場シェアは、▽コンシューマー向けノートＰＣ、27％▽ゲーミング（ゲーム用）ＰＣ、35％▽グーグルのクロームＯＳ（基本ソフト）搭載ノートＰＣのクロームブック、35％──と、いずれも首位だった。
エイサーは先日、巣ごもり需要で、ノートＰＣとクロームブックの出荷は３月中旬からの急増が続くとの見方を示していた。
証券会社は、エイサーの第２四半期売上高は前期比２桁成長となり、粗利益率と営業利益率も大幅上昇するとみられるが、為替変動リスクが依然高く、減益となる恐れもあると指摘した。
