中華経済研究院（中経院、ＣＩＥＲ）が１日発表した５月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は、前月比2.8ポイント下落の44.8と、50を下回る「景気後退」で、2012年７月のＰＭＩ発表開始以来で最低となった。２日付工商時報などが報じた。
ＰＭＩを構成する主要５項目のうち、３項目が過去最低で▽新規受注、35.9（前月比1.2ポイント下落）▽生産高、36.8（3.4ポイント下落）▽雇用、43.3（3.2ポイント下落）──。サプライヤー納期は56.7で7.1ポイント下落した。在庫は0.8ポイント上昇の51.3だった。一方、顧客の在庫は4.5ポイント上昇の55.5で、過去最高だった。
産業別ＰＭＩは５産業で下落し、▽電子・光学、49.5（前月比7.3ポイント下落）▽食品・紡織、45.2（3.8ポイント下落）▽化学・バイオ医療、48.2（3.4ポイント下落）▽交通設備、32.6（1.3ポイント下落）▽電力・機械設備、39.1（0.4ポイント下落）──だった。基礎原材料は42.2で0.2ポイント上昇した。
製造業全体の今後６カ月の景気見通しは30.8ポイントで、前月比5.1ポイント上昇した。
非製造業総合指数（ＮＭＩ）は45.2で前月比2.7ポイント上昇した。上昇は３カ月連続。最悪の時期は脱したようだ。
