ノートパソコン受託生産大手、広達電脳（クアンタ・コンピューター）が９日発表した５月連結売上高は、前月比11.9％増、前年同月比5.3％増の933億4,800万台湾元（約3,400億円）で、同月として過去最高を記録した。単月ベースで、年初来最高だった。10日付工商時報などが報じた。
アップルが同月発売したノートＰＣ「MacBook Pro（マックブックプロ）」の13インチ新機種といった高単価の新製品や、グーグルのクロームＯＳ（基本ソフト）搭載ノートＰＣのクロームブック、サーバーの好調な出荷が貢献した。
５月のノートＰＣ出荷台数は前月比10万台増の470万台と、2014年11月以降で最高だった。
クアンタの１～５月連結売上高は3,670億900万元で、前年同期比5.4％減だった。
クアンタは、新型コロナウイルス感染拡大を受けテレワーク（リモートワーク、在宅勤務）やオンライン授業が増え、教育市場向けのクロームブックの需要が旺盛なほか、ハイエンド機種の出荷が相次いでおり、６月の出荷台数も高水準を維持するとの見通しを示した。下半期はサーバーで高水準が続くとみており、売上高は前年同期比２桁成長の目標を維持すると説明した。
