ネットワーク設備メーカー、啓碁科技（ウィストロンNeWeb、ＷＮＣ）は11日、南部科学園区（南科）での新工場建設に関する55億台湾元（約200億円）の投資申請が、台商（海外で事業展開する台湾系企業）のＵターン投資を促進する「歓迎台商回台投資行動方案」として経済部主導の投資台湾事務所（インベスト台湾）に承認された。12日付工商時報が報じた。
啓碁科技は南科新工場で、第５世代移動通信（５Ｇ）関連などのネットワーク製品の生産ラインを拡大、ロボットアームや人工知能（ＡＩ）画像認識などの高度な自動化技術を導入する。同プラン利用での投資申請承認は、2019年４月の台南市での新工場設置に向けた27億元の投資に次いで２回目。
同プランではこの他、自動化包装設備メーカー、天珩機械の２億元の投資申請が承認された。嘉義県嘉太工業区に新工場を建設する。
台湾残留投資支援プラン「根留台湾企業加速投資行動方案」では、通信キャリア、台湾之星電信（台湾スターテレコム）の投資申請が承認された。５Ｇサービス開始に向け、台北市と高雄市でモノのインターネット（ＩｏＴ）プラットフォーム関連の設備を設置する。
中小企業に対する投資支援プラン「中小企業加速投資行動方案」を合わせた三大投資プランの承認額は累計１兆251億元となった。承認企業数は累計524社で、８万5,962件の就業機会創出が見込まれる。
