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台塑、高吸水性樹脂市場に進出へ


ニュース 石油・化学 作成日:2008年7月24日_記事番号:T00009060

台塑、高吸水性樹脂市場に進出へ


 エコ素材市場を好感する台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)と南亜塑膠工業(ナンヤ・プラスチックス)は23日、第6ナフサプラント(雲林県)第4期拡張工事の変更に関する報告書を環境保護署(環保署)に提出した。これにより台塑は環境保護の要求に対する訴求力を備える高吸水性樹脂(SAP)市場進出を果たす。24日付工商時報が伝えた。

 台塑は30億6,000万台湾元(約109億円)をかけ、SAP工場1棟の新設とブチルアルコール工場の拡張、南亜は44億元をかけて無水マレイン酸工場を新設する計画だ。当初計画していた工場2棟の建設を中止して、新工場に必要な用地に充て、用水量と環境への影響の低減を図る。

 台塑によると、SAPは吸水力がパルプの約20倍で、環境保護の観点から紙おむつや医療用品、建築、化粧品、電子材料などに利用が拡大しつつある。世界の年間需要量は現在約100万トンで、継続的な成長が見込まれるという。

 計画が実現すれば、SAPの初期段階の年生産能力は4万トンで、第6ナフサプラントの年生産能力は計6,411万トンから6,416万トンに成長すると予測される。